「バセドウ病」という病気になったので、病気が発覚するまでの経緯とお薬治療の過程を書いていきます。
ちなみに、バセドウ病は甲状腺組織に対する自己抗体が発生し、これが刺激となってホルモン合成が亢進することで発症します。
ですが、甲状腺組織に対する自己抗体が発生する原因は現在判明していないため根本治療はできません。
病気が発覚するまでの勘違い
当初はバセドウ病という病気すら知らず、発覚するまではこのような症状に悩まされていました。
- 不眠
- 目眩、吐き気
- 疲れやすい
- 暑い、多汗
不眠
夜は中々眠れません。
12時にベッドに入って2、3時まで眠れないことはよくありました。
夜中に散歩に行って、ホットミルクを飲んで眠れない焦りを落ち着かせることもよくありました。
次の日仕事なのに…と考えると余計に焦って眠れなくなります。
目眩、吐き気
人混みにいると
目眩と吐き気に襲われて立っていられませんでした。
買い物に行く度にこの症状が出るので妻に買い物を任せて、店の外で待っていることがよくありました。
疲れやすい
とにかく疲れやすいです。
階段をのぼるだけで信じられないくらい疲れます。
学生の頃はかなり体力のある方でしたが、これを加齢による体力の衰えかと勘違いしていました。
のちに病院で聞くことになりますが、人の3倍疲れやすい状態だったそうです。
暑い、多汗
常時暑さを感じ、汗がすごく出ます。
少し動いただけで汗を大量にかき、
夜はエアコンをガンガンにきかせていたため寒がりな妻は毛布を頭まで被ったり、深夜に別室のソファで寝たりしていました。
申し訳ない。
精神病院へ
2021年7月、仕事への影響が大きくなってきました。
集中力の欠如もバセドウ病の症状なのですが、私の場合は集中力の欠如に加え、不眠のせいで日中は頭痛に苛まれました。
このまま仕事をしていては会社に迷惑をかけると感じ退職を決意しました。
最初は仕事のストレスが原因だと決めつけていたため精神病院に向かいました。
精神病院に行って診断書をもらってから、それをもとに会社への退職の意思表示をしようと考えたのです。
症状を伝え、その後いくつか質問に答えると精神病院の先生は「適応障害」という診断を下されました。
その場で診断書もいただき診断は終わりましたが、一応血液検査を行うので来週検査結果を受け取りに来てくださいと言われ、採血をしてその日は帰りました。
退職
2021年7月末、退職の意思を上司に伝えました。
この時点ではバセドウ病であることは分かっていなかったため、精神の疲弊で仕事へのモチベーションが保てなくなったことを理由として退職の意思表示をしました。
上司はとても驚いていらっしゃって、会社的には休職でも大丈夫だと言ってくれたのですが、仕事に復帰できたとしてまた再発したらまた迷惑をかけてしまうと考え、休職ではなく退職を選びました。
退職の意思をお伝えしてからも、
「いつでも戻ってきて良い」と言ってくださったこと感謝しております。
発覚
採血をして1週間後、
血液検査の結果を精神病院へ聞きに行きました。
血液検査でこのような数値が出ました。
※H(High)は基準値以上、L(Low)は基準値未満を示しています。
数 値 : H 10.3
基準値 : 2.52 〜 4.06
・FreeT4
数 値 : H 3.51
基準値 : 0.75 〜 1.45
・TSH
数 値 : L 0.01未満
基準値 : 0.61 〜 4.23
数値は甲状腺の異常を示しており、
症状的にはバセドウ病が疑わしいとのこと。
サッカー元日本代表選手の本田圭佑選手がかかっていた病気で有名です。
本田選手はバセドウ病の代表的な症状である眼球突出がもろに出ていました。
私は、眼球突出の症状は出ておらず、甲状腺の腫れもありませんでした。
精神科の先生がおっしゃるには、
血液検査をやって実際に病気の結果が出ることは非常に珍しいそうで、
なんだかレアな感じがしました。
バセドウ病は女性だと1000人中2〜6人、男性だと女性の5/1くらいなので大体1000人に1人くらいです。
実際、男性の場合だと少しレアですね。
ともかく精神科の管轄ではないことが分かったため、
先生には内科に行くよう勧められました。
内科へ
先生に内科に行くよう勧められた日曜日の翌日、
体も心も疲弊していたので、いち早く薬をもらうため月曜日に有給をもらって早速内科を受診しました。
精神科でもらった血液検査の結果をお渡しすると、
内科の先生もバセドウ病の疑いが高いとおっしゃりました。
ですが、さらに詳しい内容を調べられる血液検査をやってから、
結果次第でお薬の内容を考えますということになりました。
バセドウ病確定
内科を受診した数日後、
妻にもついてきてもらって血液検査の結果を聞きに行ったところ、バセドウ病が確定しました。
先生にはいくつか質問させていただきました。
ただし、薬を飲んで甲状腺異常の数値が平常に戻ったらワクチンを打っても大丈夫です。
今後は2週間おきに採血をして数値が平常になっているかの経過観察をするそうです。
また、後日超音波をあてて異常がないかも一応確認するとのことでした。
お薬の効果
1日2回、1回2錠のお薬をいただきました。
ブログを書いている現在はお薬を頂いてから3日目ですが、一番辛かった「不眠」が改善されました。
寝ようと思った時に寝ることができる幸せを実感しております。
追記:2021/9/12
お薬飲み始めて現在1ヶ月が経過しました。
2週間分のお薬を飲み終えた時の数値がこちらです。
数 値 : H 8.14
基準値 : 2.52 〜 4.06
・FreeT4
数 値 : H 2.02
基準値 : 0.75 〜 1.45
・TSH
数 値 : L 0.003未満
基準値 : 0.61 〜 4.23
FreeT3とFreeT4の数値が少し良くなり、TSHは悪化していました。
お医者さんとしては良い方向に向かっているとのことでした。
今回の血液検査の結果次第ではお薬を減らしていきます。
症状として、「不眠」「目眩、吐き気」「疲れやすい」「暑い、多汗」がありましたが、全ての症状が快方に向かっています。
今後の数値次第ではまだまだお薬が必要になるかもしれませんが、寛解した段階で当記事を更新させていただきます。